ロジスティクスナビタイムジャパン(東京都港区)は23日、物流業界の2024年問題などに伴う人手不足への対応として、法人向け運行管理サービスを刷新し、「ビジネスナビタイム輸配送管理クラウド」として提供開始すると発表した。
従来の動態管理に加え、既存の自動配車や荷物の検品機能をリニューアルして拡充し、一つのシステムで輸配送業務全体を網羅することで、物流現場の生産性向上を強く後押しする。
同社は12年から物流業界向けの機能開発に力を注ぎ、これまでに大型車専用のルート案内などを手がけ、長年にわたり配送現場を支えてきた。ナビタイムジャパンの内門智弥部長は「今まで動態管理やナビゲーションを中心としてきたところから、より幅広い物流の課題にもっと深く関わっていく必要がある」と語り、現場の課題解決に向けたサービス拡張の背景を明かした。

▲ナビタイムジャパンの内門智弥部長
拡充された自動配車機能は、独自の経路探索エンジンを活用し、大型車の通行規制や渋滞の予測情報に加え、荷量やドライバーの稼働時間などの複雑な条件も考慮することで、誰でも手軽に最適な配車計画を作成できるようにした。
また、スマートフォンアプリには昨年度からリリースしている検品機能を標準搭載。カメラによるバーコード読み取りとGPSを用いた位置情報の確認を組み合わせることで、未経験のドライバーによる誤配送を確実に防ぐ仕組みを整えている。

▲輸配送管理クラウドにより、効率的な配送計画を作成
高齢ドライバーへの対応と安全対策について、内門部長は「画面を見ないでもできるだけ音声でできるようにすることは重要と思っている。音声操作、音声発話で対応することを検討している」と説明し、機器の操作負担を減らして運転中の安全を確保する機能開発にも意欲を見せた。
さらに、物流業者ごとに異なるアナログな運用への対応策も提示した。各社で書式が違う紙の伝票やファクスなどの非定型データに対してAI(人工知能)を活用。AIが文字情報を読み取り、不足するデータを自動で補完してシステムが扱う標準的な形式へ変換する処理を行う。
これにより、大掛かりなシステム改修を行わずに済み、企業の個別の業務手順に合わせたカスタマイズ運用をAIの力で実現していく考えだ。
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