サービス・商品Agx(東京都台東区)は19日、熱中症対策IoTサービス「ThingBridge VISION」にAI(人工知能)機能を追加したと発表した。建設業や製造業、倉庫業などの現場向けに、熱中症リスクの判定や安全管理レポート作成を自動化し、熱中症対策強化への対応を支援する。
今回追加したのは「AIリスク判定機能」と「AIレポート出力機能」の2つ。現場に設置した温湿度センサーなどから取得するWBGT(暑さ指数)や環境データをAIが分析し、リスク上昇時に管理者へ通知するほか、安全管理に必要な記録や分析資料を自動生成する。
背景には、2025年の改正労働安全衛生規則への対応がある。同規則では、事業者に対して熱中症の重篤化防止に向けた体制整備や手順作成、関係者への周知が求められている。一方で、従来の温湿度計やIoT機器によるデータ取得だけでは、管理者による常時監視や危険情報の周知、報告資料作成などに負担が残っていた。
AIリスク判定機能では、取得した環境データを基に危険度を分析し、ダッシュボード画面への表示やメール、業務用チャットツールとの連携による通知を実施する。これにより、広大な現場でも迅速な注意喚起が可能になる。
AIレポート出力機能は、蓄積されたデータを分析し、PDF形式の安全管理レポートを自動生成する。熱中症リスクの傾向分析や天候影響分析、エリア別の環境比較、推奨対策などをまとめることができ、安全衛生会議や社内報告資料として活用できる。万一、体調不良やヒヤリハットが発生した場合も、当時の環境データを基に原因分析や再発防止策の検討に役立てられる。
同サービスは月額1万円程度から利用でき、専用ソフトの導入は不要。ワイヤレスセンサーとBluetoothルーターを活用するため、大規模な配線工事も必要ない。建設現場や倉庫などでは、朝礼時に前日のレポートを確認して作業計画を立て、作業中はAIが危険度を監視する運用を想定している。
またAgxは、販売パートナー制度の募集も開始。建設業向けITサービス事業者や現場DX支援企業、労働安全衛生関連企業などとの連携を通じて、熱中症対策ソリューションの普及拡大を目指す。
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