調査・データBarrierCrack(バリアクラック、東京都渋谷区)は24日、日本ゼオンの複数の生産拠点を対象に、物理的な侵入を起点としたセキュリティーリスクを評価する「物理ペネトレーションテスト(物理侵入テスト)」を実施したと発表した。併せて、経済産業省が策定した「CPSF」(サイバー・フィジカル・セキュリティ対策フレームワーク)を活用した調査も行い、工場セキュリティーの強化を支援した。
製造業ではITとOTの融合が進む一方で、サイバー攻撃だけでなく物理的侵入を起点としたリスクへの対応が重要性を増している。工場や物流施設では、現場への侵入がネットワークへの不正アクセスや生産設備への影響につながる可能性があり、サプライチェーン全体の安定運営にも関わる課題となっている。
今回のテストでは、生産活動に影響を与えない範囲で、敷地や建物への物理侵入経路の調査、内部ネットワークへの侵入経路の検証を実施。さらに、生産に関わる中枢区画を対象に、物理面とネットワーク面の双方から侵入経路を分析し、CPSFに基づいて想定される脅威と事業影響を評価した。
日本ゼオンは、高圧ガス保安法に基づく認定高度保安実施者制度のサイバーセキュリティー関連基準も踏まえ、実際の事業継続リスクを確認する目的で同サービスを導入したという。
物流施設や製造拠点では自動化やデジタル化の進展に伴い、物理セキュリティーとサイバーセキュリティーを一体で管理する必要性が高まっている。今回の取り組みは、工場や物流拠点における侵入リスクの可視化と、サプライチェーンのレジリエンス向上に向けた実践事例となる。
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