荷主JFEスチールは29日、自社開発したスクラップ自動検収技術を、製造業向けソリューションブランド「JFE Resolus」のラインアップに加え、提供を始めたと発表した。鉄鋼業のスクラップ受入工程で、検収作業の省力化や判定の標準化を支援する。
スクラップ検収は、搬入された鉄スクラップの外観を確認し、等級構成や異物混入の有無を判定する作業。従来は熟練査定員の目視に依存しており、作業負荷が高いことに加え、判定にばらつきが出やすい課題があった。鉄鋼各社がカーボンニュートラル対応でスクラップ使用量を増やすなか、受入処理能力の向上や省力化も重要になっている。
同技術は、スクラップの荷降ろし時にトラックの荷台を自動撮影し、画像データをもとにAI(人工知能)がスクラップの等級構成や異物混入の有無を判定する。JFEスチールは2026年4月に仙台製造所へ導入し、実機での検証とチューニングを経て、6月から運用を開始した。これまでの開発・検証で、現場の査定業務に適用可能な精度を確保したとしている。
同社は、査定データのデジタル化により、今後の操業最適化や品質管理の強化にも活用できるとみている。まず社内展開を進めるとともに、スクラップを取り扱う事業者向けに技術提供も行う。
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