国際中国の商用車メーカー陝西汽車集団(シャックマン)は6月30日、北アフリカの工場内短距離輸送で、純電動ダンプトラック「X5000e EV」の運用効果を公表した。セメントクリンカーを荷揚げ港から積み込みホッパーまでピストン輸送する用途で、グローバル建材企業の物流協力会社が2025年9月から試験導入している。
対象となる輸送現場は、泥濘路や未舗装路、急勾配を含む工場内ルートで、満載状態の高頻度運行が続く。従来はディーゼルトラックが主力だったが、燃料価格の上昇、整備負担、故障による稼働停止が収益性を圧迫していた。X5000e EVは、最高出力410キロワット、最大トルク2400N・mの電動パワートレーンと422.87キロワット時のバッテリーを搭載し、短距離・高負荷運行に対応する仕様とした。

(出所:シャックマン)
同社によると、現地の産業用電力料金を活用することで、エネルギーコストはディーゼル車比で75%超削減。ディーゼル車は100キロあたり60リットルを消費し、1キロあたりの燃料費は0.82ドルとなるのに対し、X5000e EVは1キロあたり2キロワット時の消費で、電力費は0.20ドルに抑えられるという。
整備費も電動化により40%減少したとしている。エンジンオイルやトランスミッションフルード、各種フィルターの定期交換が必要なディーゼル車に比べ、電動車は点検項目が少なく、定期交換部品も限定される。導入後は機械・電気系統の故障がなく、平均日次稼働時間は15%増加したという。
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