調査・データIRU(国際道路運送連盟)は6月30日、世界の運転手不足に関する最新報告書を公表した。調査対象となった18市場で290万人分のトラックドライバーの求人が未充足となり、事業者の多くが人材不足を最大の経営課題に挙げた。
報告書によると、ドライバー不足率は調査対象市場全体で労働力の11%に相当し、欧州では50万2000人分の求人が未充足となった。欧州の運送事業者の65%がドライバー不足を最も差し迫った課題と回答し、新規契約を断るケースも増えているという。
背景には労働力の高齢化や若年層の職業離れ、参入障壁、休憩施設などインフラ不足がある。欧州ではドライバーの20%、豪州では24%が5年以内に退職する見込みで、2030年までに欧州だけで66万人が引退すると予測している。
また、女性ドライバーの割合は欧州で4%にとどまり、人材確保には女性や若年層の参入促進が不可欠と指摘した。ウズベキスタンや中国では貨物輸送需要の拡大がドライバー供給を上回っており、需給のひっ迫が続いている。
報告書では、賃金だけでなく、安全な駐車場や快適な車両設備、自宅で過ごす時間の確保、勤務時間の予見性など、労働環境の改善が人材確保・定着の重要な要素になっていると分析した。運送事業者による採用・研修の取り組みに加え、業界団体や行政との連携による総合的な人材確保策の必要性を訴えている。
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