サービス・商品兼松は14日、ZAICO(ザイコ、山形県米沢市)のクラウド在庫管理システム「zaico」を基盤とする「KG ZAICO」の提供を、メキシコに進出する日系製造業向けに開始した。兼松の現地法人を通じ、同国に拠点を置く1600社の日系企業や現地企業への展開を目指す。
対象とするのは、工場で使用する金型、治具、工具などの生産用備品や、ヘルメット、ゴム手袋といった作業用消耗品。製品や部品と比べて管理のデジタル化が遅れ、担当者が手作業やExcel(エクセル)で入出庫、棚卸し、補充判断を行うケースが残っているという。
KG ZAICOは、スマートフォン、タブレット、パソコンから入出庫や棚卸し、在庫確認を行い、在庫情報をリアルタイムで共有できる。現地の工場スタッフ向けにスペイン語版のAndroidアプリを用意し、管理者向けには英語版のウェブアプリを提供する。日本では2022年7月の提供開始以降、自動車メーカーや部品メーカーを中心に100社以上が導入している。
メキシコでは複数の日系製造業の工場で提案や試験利用を進めており、一部では本格導入に向けた準備に入った。在庫不足を早期に把握し、計画的な発注につなげることで、欠品対応に伴う航空便の利用や緊急輸送コストの抑制も見込む。
メキシコでは法定労働時間を週48時間から40時間へ段階的に短縮する動きや最低賃金の上昇があり、製造現場では省力化の必要性が高まっている。兼松は現地での導入実績を積み上げたうえで、ほかの海外市場への展開も進める方針。ZAICOはシステム提供元として、多言語対応や現地運用を支援する。
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