ロジスティクスNSユナイテッド内航海運(東京都千代田区)は21日、自社で保有・運航するセルフアンローダー付石灰石専用船「君鉄丸」に、ジャパンマリンユナイテッド(JMU、横浜市西区)が開発した自動運航システム「JAVC-C」を搭載すると発表した。12月ごろの搭載を予定し、安全運航と乗組員の負担軽減につなげる。
「JAVC-C」(JMU Autonomous Vessel Concept for Coastal)は内航船を対象に、沿岸域で乗組員1人の監視下による自動運航を可能とするシステム。日本海事協会(ClassNK)の「自動運航、自律運航に関するガイドライン」への適合が確認され、基本設計承認(AiP)を取得している。
システムは、従来乗組員が担ってきた航海タスクを代替する複数のサブシステムで構成され、乗組員の監視下で避航を含む操舵や加減速を自動で行う。各システムの状態や自船位置、計画航路などは船陸間通信を通じて陸上のクラウドサーバーへ送信し、オフィスのPCなどから確認できる。
NSユナイテッド内航海運は、JAVC-Cの航路設定機能と船体制御機能を活用した運航効率化の実証にも取り組む。経済産業省資源エネルギー庁と国土交通省海事局が実施する26年度「運輸部門エネルギー使用合理化・非化石エネルギー転換推進事業費補助金(内航船革新的運航効率化・非化石エネルギー転換推進事業)」に応募し、運航効率化実証事業として採択された。
君鉄丸は全長163.03メートル、幅25.50メートル、深さ14.20メートル。総トン数は1万7477トン、載貨重量は2万1000トン。NSユナイテッド内航海運とJMUは、システムの搭載と実証を通じ、内航船向け自動運航船の開発と社会実装を進める。
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