産業・一般KDDI、リーテックリニューアブル エナジーソリューションズ(東京都千代田区)、エマルションフローテクノロジーズ(茨城県東海村)、マークテック(東京都大田区)、商船三井ロジスティクス、トランスコスモスの6社は21日、使用済みリチウムイオン電池から回収・再生した資源を使った試作電池で、新規資源由来の電池と同等水準の性能を確認したと発表した。6社が進める「Re-CIRCLEプロジェクト」の一環で、電池から回収した資源を再び電池材料に利用する水平リサイクルの社会実装を目指す。
実証では、使用済みリチウムイオン電池から回収したセルを原料として、低環境負荷のプラントでレアメタルを含む高純度ブラックマスを生成。エマルションフロー技術を使ってレアメタルを抽出し、正極材料として再利用して試作電池を製造した。
再生資源を使った電池について、電極の体積抵抗や界面抵抗、充放電容量のレート特性、サイクル特性を評価した結果、市販の炭酸リチウムを使った新規資源由来の試作電池と同等水準の性能を確認した。再生資源を電池材料として実用化する上で、品質面での可能性を示した形だ。
物流面では商船三井ロジスティクスが、再生資源の輸送とグローバルなサプライチェーン構築に向けた検証を担う。今回の取り組みは資源の回収・再生だけでなく、性能評価、輸送、トレーサビリティーまで含め、資源循環に必要なサプライチェーン全体を対象としている点が特徴だ。
6社は今後、使用済み電池の回収促進や再生資源の高品質化を進めるほか、商用電池化を目指す。国内外の制度・規制に対応した輸送とトレーサビリティーの仕組みも整備し、回収から再資源化、電池材料への再利用までをつなぐ循環型サプライチェーンの確立を図る。
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