荷主京都フュージョニアリング(東京都大田区)は24日、シリーズDラウンドの1stクローズで、エクイティ167.2億円とデットファイナンス90億円を合わせた総額257.2億円の資金を確保したと発表した。日本、カナダ、米国で進めるフュージョンエネルギーの統合実証設備の開発に加え、プラズマ加熱装置「ジャイロトロン」の量産体制やグローバル供給網の構築に充てる。
同社は、発電に必要なトリチウム燃料サイクルや増殖ブランケット、熱サイクルなどの基盤技術を開発している。京都の「UNITY-1」では建設の大部分を終え、今秋以降に高温ループを使った発電や水素製造などの統合試験を予定する。カナダの「UNITY-2」では年内にトリチウムを使った運転開始を計画し、米国の「UNITY-3」は2028年末の完成を目指す。
資金の一部はジャイロトロンの量産化にも投じる。世界各国のフュージョン関連プロジェクトからの引き合い増加に対応するため、部材調達から最終調整までを含む供給体制を強化し、発電実証や商用化に先行してサプライチェーンの整備を進める。短期的には売上高100億円規模を目標とする。
同社は現在、日本のほか米国、英国、ドイツ、カナダに拠点を持ち、累計受注額は140億円超。今回の調達を通じ、研究開発だけでなく、量産・供給・事業化を含むフュージョン関連産業の基盤整備を加速する。
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