サービス・商品o9ソリューションズ(米国)は27日、NVIDIAの意思決定最適化エンジン「NVIDIA cuOpt」を同社のサプライチェーン計画プラットフォームに統合し、大規模な線形計画法(LP)による最適化処理を10倍以上高速化したと発表した。
ベンチマークでは、大企業の在庫最適化や生産計画で典型的な規模となる、3000万の変数、1570万の制約条件、9400万の非ゼロ要素からなる本番環境相当のサプライチェーン計画データセットを使用した。「NVIDIA B200 GPU」上で「NVIDIA cuOpt v26.06」を実行したところ、57.4秒で最適化計算を完了した。CPUベースのLPソルバーでは同じ問題に661.7秒を要しており、11分だった処理時間を1分未満に短縮した。

(出所:o9ソリューションズ)
処理速度を高めながら、解の品質もほぼ同等に維持。両方式とも最適解ステータスを報告し、cuOptの目的関数値とCPUソルバーによる最適解との差は0.008%以内だった。
高速化によって、企業は在庫最適化や生産計画、ネットワークフローなどで、より多くのシナリオを短時間に検証できる。サプライチェーンの分断など環境変化が生じた際の計画変更を迅速化し、従来の夜間バッチ処理を中心とした運用から、日常的に最適化計算を繰り返す運用への移行も見込む。
o9ソリューションズは今後、生産スケジューリングや拠点配置、物流ネットワーク設計などに用いる混合整数線形計画法(MILP)でもNVIDIAとの協働を進める。需要センシングや価格最適化などに関わる非線形計画法(NLP)の領域についても、NVIDIAと開拓に取り組む。
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