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物流拠点費用重く通期利益予想を下方修正

アスクル、BtoC物流対応へ集中投資も苦戦

2014年3月18日 (火)

ECアスクルは18日に発表した第3四半期決算発表の中で、5月通期連結業績の営業利益と経常利益が前回予想から20億円下回る40億円となる見通しを発表した。

同社はBtoC通販事業の「LOHACO」(ロハコ)の売上拡大に対応し、「競争力の源泉」と位置付けている物流センターを、これまでのBtoBに最適化された仕組みからBtoCにも柔軟に対応できるよう「第二世代eコマース」の事業基盤に再構築するため、「先行投資的な費用」を集中投下した。

しかし、同社が目指す生産性には到達しておらず、「想定外のコスト」も発生したことから、利益予想を下方修正したもの。

18日発表の第3四半期決算では、売上高が10.1%増(1824億400万円)となったものの、営業利益は48.6%減(25億300万円)、最終利益も75.3%減(10億8100万円)と伸び悩んだ。

直接的には、「アスクルロジパーク首都圏」の取得に伴う税や物流資材購入費4億5200万円が発生したこと、同施設の波動に伴い減価償却費や保守費用8億5100万円の増加があったこと、物流センターの人員増に伴う人件費の増加が18億5600万円となったこと、増収やセンター立ち上げの初期費用などで配送運賃が17億800万円増えたことなどが大きく影響した。