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鴻池運輸、香港航空フォワーダーの株式30%取得

2015年3月17日 (火)

ロジスティクス鴻池運輸は17日、香港の国際航空フォワーダー「BELインターナショナルロジスティクス」の株式30%を取得し、関連会社化すると発表した。同日付でBEL社の株主と株式譲渡契約書、株主間契約書を締結した。取得額は非公表。

中国やASEAN域内で工場間の水平分業に対応する輸送業務のニーズが高まり、国際航空・海上輸送と現地ロジスティクス機能を組み合わせるといったサービスの多様化が求められているほか、中国やベトナムで欧米からの輸入の荷動きが活発化してきたことから、これらのニーズに対応するため、BEL社の株式取得を決めた。

中国・アジア・欧米間の国際航空輸送事業を展開するBEL社の株式30%を取得することで、国際フォワーディング事業と現地のロジスティクス事業を組み合わせた総合的な物流サービスを拡充し。ASEAN各国と中国、欧米諸国をつなぐ物流を強化する。

BEL社は1978年創業、特に欧州向けの輸送実績で高い評価を得ており、香港本社の傘下に上海法人、ベトナム法人、台湾合弁企業、中国国内では大連、天津、青島、臨沂、寧波、福州、厦門、広州、深センに事務所と合わせて13拠点で事業を運営している。

近年は、華僑工場のアジアシフトに対応したベトナム法人の事業強化、中国発の医薬品定温輸送、eコマース物流、欧州ワインの輸入流通加工など事業領域を広げており、アジア域内の事業拡大とロジスティクス機能の強化を図るため、鴻池運輸と提携して事業拡大を目指すこととなった。

株式取得による効果の一例として、鴻池運輸は「中国工場とASEAN工場間での非居住者VMI在庫と航空輸送の組み合わせ」や「ベトナム法人の冷凍冷蔵倉庫を絡めた食品航空輸送」「ミャンマー法人との連携による華僑アパレル工場からの輸出入業務」「メキシコ法人との連携による中国・アジアからの自動車関連部品の一貫輸送」などを挙げた。

BEL社の直近売上高(2013年12月期)は6億4900万香港ドル(103億2500万円)。4月上旬に取得する。