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矢野経研調べ

食品宅配市場、14年度2.9%増の1兆9348億円

2015年7月27日 (月)

フード矢野経済研究所は27日、国内食品宅配サービス市場の調査結果を発表した。調査結果によると、2014年度の食品宅配サービス総市場規模(主要10分野の合計値)は前年度から2.9%拡大し、1兆9348億円となった。

▲2014 年度食品宅配サービス総市場 分野別構成比(出所:矢野経済研究所)

▲2014 年度食品宅配サービス総市場 分野別構成比(出所:矢野経済研究所)

少子高齢化の進展に伴い、国内の食関連市場が縮小傾向にあるなか、食品宅配サービス総市場は堅調に推移している。

実店舗を構えて食品や日用品を扱ってきた百貨店、量販店(GMS)、食品スーパー、コンビニエンスストアなどの小売業では、インターネット通販にも進出してきており、ネット通販専業事業者が実店舗をもつ事業者と連携を図る動きもみられ、食品宅配サービスでのオムニチャネル化が活発化している。

15年度の食品宅配サービス総市場規模はさらに2.7%伸び、1兆9864億円となる見通しで、19年度には2兆1470億円に拡大し、15年度から19年度の年平均成長率(CAGR)は2%程度で推移する。

今後も高齢者世帯や共働き世帯、子育て世帯を主要ターゲットに、分野別では「コンビニ宅配、ネットスーパー宅配、在宅配食サービスなどが比較的大きな伸びを示す」と予測している。