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6月の商業販売額5.8%減少、卸売業落込み

2016年7月29日 (金)

調査・データ経済産業省が7月29日発表した商業動態統計調査結果(速報)によると、6月の商業販売額は36兆2960億円で前年同月に比べて5.8%減少した。このうち卸売業は24兆9850億円(7.6%減)で、小売業は11兆3110億円(1.4%減)だった。季節調整済みの商業販売額は前月比1.3%上昇した。卸売業は0.6%上昇、小売業も0.2%上昇した。

■卸売業、繊維品卸売業17.1%減
卸売業を業種別にみると、繊維品卸売業が前年同月比17.1%減、衣服・身の回り品卸売業が14.3%減、鉱物・金属材料卸売業が14.1%減、「その他」の卸売業が12.5%減、各種商品卸売業が11.8%減、家具・建具・じゅう器卸売業が8.9%減、化学製品卸売業が8.3%減、、機械器具卸売業が6.5%減、、農畜産物・水産物卸売業が5.6%減、医薬品・化粧品卸売業が3.4%減、建築材料卸売業1%減だった。

一方、食料・飲料卸売業が0.2%増となった。

大規模卸売店販売額は8兆1927億円で7.6%減少した。商品別にみると、鉱物が52.1%減、石油・石炭が22.5%減、非鉄金属が21%減、繊維品が17.2%減、化学製品が16.6%減となった。一方、「その他」の輸送用機械器具が17.5%増、紙・紙製品が5.5%増、衣服・身の回り品が4.7%増だった。

■百貨店販売額が3.9%減
小売業を業種別にみると、燃料小売業が11.8%減、百貨店などの各種商品小売業が3.3%減、自動車小売業が0.4%減となったものの、化粧品小売業が1.3%増、機械器具小売業が0.6%増、織物・衣服・身の回り品小売業が0.2%増、「その他」小売業が0.2%増加した。

6月の百貨店・スーパー販売額は1兆5675億円(0.7%減)で、このうち百貨店は5183億円(3.9%減)、スーパーは1兆492億円(0.9%増)となった。商品別にみると、衣料品4.8%減、飲食料品0.9%増、「その他」1.2%減となった。百貨店・スーパーの季節調整済前月比は1.1%低下で、うち百貨店が0.6%低下、スーパーは1.5%低下した。

百貨店の主力商品である衣料品は、紳士服・洋品が前年同月比7.1%減、「その他」の衣料品が6.9%減、身の回り品が6.1%減、婦人・子供服・洋品が5.7%減となったため、衣料品全体では6.1%減少した。

飲食料品は1.2%減。家庭用電気機械器具が20%減、家庭用品が8.9%減、食堂・喫茶が6.8%減、家具が2.5%減、「その他」の商品が1.7%減となったため、「その他」全体では3.4%減少だった。

スーパーの衣料品は、「その他」の衣料品が7.9%減、身の回り品が3%減、婦人・子供服・洋品が1.8%減、紳士服・洋品が0.9%減となったため、衣料品全体では2.2%減少した。

主力の飲食料品は、1.3%増。家庭用品が12.2%減、家具が5.8%減、家庭用電気機械器具が0.7%減、食堂・喫茶が7%増、「その他」の商品が2.5%増となったため、「その他」全体では横ばいとなった。

■コンビニ販売3.7%増
コンビニエンスストアの商品販売額、サービス売上高は9436億円(3.8%増)となった。商品別ではファーストフードと日配食品が3496億円(3.9%増)、加工食品が2526億円(4.7%増)、非食品が2871億円(2.7%増)だったため、商品販売額は8892億円(3.7%増)に増えた。また、サービス売上高は544億円で5.6%増となった。