古河ユニック、中型トラック向けユニック全面刷新

荷主古河機械金属傘下の古河ユニックは7日、中型トラック搭載型クレーン「ユニッククレーン」をフルモデルチェンジし、「URG370シリーズ」「URG340シリーズ」として販売を開始する。

同社のトラック搭載型クレーンの国内シェアは50％に達しているが、国内で競争力を強化しつつ海外展開を加速させるため、マザー工場の佐倉工場（千葉県佐倉市）で設備増強を進めており、主力製品のユニッククレーンで最も需要の多い中型トラック搭載型クレーンをフルモデルチェンジした。

URG370シリーズとURG340シリーズは「安心性能の追求」をコンセプトに、過負荷によるクレーンの折損や転倒事故を予防する「デジタル式荷重計」、安全をサポートする「巻過自動停止装置」「ブーム・アウトリガ未格納警報装置」を全機種に標準装備。

利用者から高い支持を得ている「連動ラジコンJOY」を進化させた「液晶ラジコン」には、正確な吊り荷重の表示、操作性のカスタマイズ、吊り荷重の加算機能、フック平行移動などの多彩な機能を搭載し、操作性を高めた。

また安全機能もクレーンの負荷状況や安定度を監視するセイフティ仕様、高度な制御技術を活かした「記憶動作モード」で半自動運転を可能にしたスマートセイフティ仕様など、高機能モデルを充実させた。

環境性能はエンジン回転数を最大47％低減、燃料消費量を最大40％削減、騒音値を最大4dB低減する「エコポンプ・システム」を進化させた「スマート・エコシステム」、ユニック独自の技術を採用し大幅な低騒音化を実現した「サイレント・エコウインチ」などの新機能を搭載した、エコクレーンの最上位モデル「エコプレミアム仕様」を設定した。

年間販売目標は2機種合わせて4000台。シャーシを除く標準価格はURG370シリーズが271万円から608万円、URG340シリーズが250万円から576万円となる。

■URG370シリーズ（アウトリガ最大張出幅:4.2メートル）

■URG340シリーズ （アウトリガ最大張出幅：3.5メートル）