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ANA決算、国内外貨物・郵便いずれも減少に

2017年5月1日 (月)

ロジスティクス国際線貨物は、上期は円高による為替影響や燃油市況の下落に伴う燃油特別付加運賃収入の減少があったものの、下期からは単価水準が改善したほか、日本発アジア・中国向けの電子部品や半導体関連、自動車関連需要、中国発北米向けの衣料品や電子部品需要を取り込んだ。

貨物専用機では、下期から路線ネットワークの見直しによる需給適合を図りながら、堅調な三国間輸送貨物を取り込んだほか、需要に応じた臨時便やチャーター便の設定による増収に取り組み、収益性の改善を図った。

国際線貨物輸送重量は95万4000トン(前期比17.7%増)となったが、収入は為替影響による海外発貨物収入の減少や代理店向けの「国際貨物販売手数料」を廃止して収入と費用を相殺したことにより、933億円(17.7%減)と減少。国際郵便輸送重量は2万8000トン(13.8%減)で収入は48億円(27.0%減)だった。

また同社は、2016-20年度中期経営戦略の一部改定を発表。貨物事業は、貨物専用機を活用したフレイター事業を担うANACargoと、物流事業を担うOCSの一体的な運営を加速させ、越境ECなどアジアを中心に顧客ニーズに対応した物流サービスを展開する。

10月には東京都江東区辰巳にロジスティクスセンターを開設し、年度内にフレイター事業と物流事業の黒字化を目指す。