財務・人事ANAホールディングスが27日発表した4-12月期決算によると、同社の航空貨物事業は、国際線貨物・郵便、国内貨物・郵便すべて収入が減少した。国際貨物の有償貨物トンキロは増加したが、そのほかは軒並み落ち込んだ。
収入(億円) | 伸び率(%) | トンキロ(千トン・キロ) | 伸び率(%) | |
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国際貨物 | 675 | -23.6 | 4,937,424 | 8.8 |
国際郵便 | 35 | -29.7 | 96,336 | -11.7 |
国内貨物 | 236 | -3.2 | 1,366,109 | -3.9 |
国内郵便 | 25 | -6.7 | 24,725 | -2.8 |
国内線貨物は、荷動きが堅調な宅配貨物を中心に取り込みを図ったほか、沖縄からの花卉(かき)需要が高まる12月に沖縄-成田線の貨物臨時便を設定し、需要の取り込みに努めたものの、天候不順により北海道発の貨物取り扱いが減少するなど、航空貨物需要全体が低調に推移。輸送重量、収入とも前年同期を下回った。
国際線貨物は、貨物専用機の路線ネットワーク見直しによる需給適合を図りつつ堅調な三国間流動の取り込みや回復傾向にある日本発の貨物需要の取り込みを強化した結果、輸送重量は前年を上回り、9月以降は毎月過去最高を更新した。一方、円高による海外発貨物収入の減少、代理店向けの国際貨物販売手数料を廃止して収入と費用を相殺したことによる影響で、収入は減少した。