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川崎重工、8.2万m3型LPG運搬船引渡し

2017年7月19日 (水)

荷主川崎重工業は、アストモスエネルギー社(東京都千代田区)向け8万2200立方メートル型LPG運搬船「クリスタルリバー」を14日に引き渡した。

同船は、川崎重工が開発した船首形状「シーアロー」を採用し、航走する際に船首部に発生する波を極限まで減少させ、推進性能の大幅な向上を図っている。

低温で液化された石油ガスを積むため、低温収縮を吸収できる防熱された独立型貨物タンクを4区画の船倉内に4基設置。貨物タンクには、マイナス46度までの低温液化石油ガスを積み込むことができるよう、低温用特殊鋼材を使用し、周囲には発泡ウレタンを用いた防熱を施した。

主機関には、省燃費型の電子制御式超ロングストローク2サイクル低速ディーゼル機関を採用したほか、プロペラ周りにカワサキフィン付ラダーバルブ、コントラフィン付セミダクトを装備することにより、燃料消費量を低減している。

■主要目
全長:229.9メートル
長さ(垂線間長):226メートル
幅(型):37.2メートル
深さ(型):21メートル
満載喫水(型):11.2メートル
総トン数:4万6793トン
載貨重量トン数:5万4171トン
貨物倉容積:8万2423立方メートル
主機関:川崎-MAN B&W 7S60ME-8.2型ディーゼル機関
定員:35人
船級:アメリカ船級協会
船籍:パナマ