ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

JMU、次世代省エネ船型VLCC引渡し

2017年7月27日 (木)

荷主ジャパンマリンユナイテッド(JMU)は27日、有明事業所(熊本県長洲町)で建造していた、フロントアール社向けVLCC「フロントアール」を引き渡したと発表した。

同船は、スポットトレード向け最適船型として建造実績を持つ200万バレル型VLCCの系譜を受け継ぎ、最新規則を適用しつつ燃費性能の向上を目指して開発された次世代省エネ船「Gシリーズ」のVLCC。

VLCCとしてはコンパクトな船型ながら、浅喫水時の載貨重量最大化を追求し、マラッカ海峡通峡を含む東西トレードに対応できる柔軟性を持つ。

独自技術として、最新鋭の省エネデバイスである新型スーパーストリームダクト、サーフバルブ、ALVフィン、実海域性能の向上を目的とした船首形状、低風圧型居住区を採用している。また、低回転・ロングストロークタイプのG型エンジンと高効率の大直径プロペラの採用により、従来船を大幅に上回る性能を達成した。

バラスト水処理装置(BWMS)を標準装備し、環境にも配慮した仕様となっている。

■主要目
主要寸法:全長330メートル×幅60メートル×深さ29.35メートル×喫水21.58メートル
載貨重量:30万3121トン
総トン数:15万6391トン
主機関:MAN B&W 7G80ME-C9.2
航海速力:15.8ノット
定員:28人
船級:ABS
船籍:マーシャル諸島