財務・人事近鉄エクスプレスが9日発表した4-9月期決算は、航空・海上貨物輸送ともに輸送需要が拡大し、営業利益が60.4%増加した。
日本部門のうち航空輸出貨物は、半導体関連品や電子部品、自動車関連品を中心に活発な荷動きとなり、取扱重量が13.2%増。航空輸入貨物はエレクトロニクス関連品を中心に取り扱いが増加し、取扱件数が14.7%増となった。
海上貨物は、輸出では設備・機械を中心に出荷が増加、取扱容積で13.9%増、輸入ではエレクトロニクス関連品や自動車関連品が順調に推移し12%増加。
ロジスティクスは、エレクトロニクス関連品を中心に取り扱いが増加した。これらにより、国内関係会社を含めた日本部門全体の売上高は13.3%増、営業利益は収支改善もあり64.4%増となった。
最も売上の大きいAPLロジ部門は、自動車関連の物流サービスが米国・メキシコ間の部品輸送やインドでの完成車輸送の取り扱いが順調に推移したほか、リテール、消費財、インダストリアル関連の物流サービスも堅調となり、全体の売上高は8.3%増加した。
営業損益は、旧親会社からの分離に伴う経営基盤強化の費用を計上したなか11億3100万円(69.9%増)の営業利益を確保したが、APLロジ買収によるのれんなどの償却を含めているため19億6800万円の営業損失(前年同期は営業損失24億1600万円)となった。
また、今後も「旺盛な輸送需要が見込まれる」として、通期連結業績予想を修正。売上高を5250億円(8%増)、営業利益を150億円(11.1%増)、経常利益を150億円(15.4%増)、純利益を55億円(10%増)へそれぞれ上方修正した。
■2018年3月期第2四半期
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 262,450 | 15.4% | |
営業利益 | 6,877 | 60.4% | 2.6% |
経常利益 | 6,909 | 47.3% | 2.6% |
当期利益 | 2,471 | 109.9% | 0.9% |