財務・人事近鉄エクスプレスが11日発表した2018年3月期決算は、航空・海上貨物輸送ともに輸送需要が拡大したことで営業利益が大幅に増加した。
日本部門のうち半導体関連品や自動車関連品の順調な荷動きにより、取扱重量は10.2%増加した。航空輸入貨物は、エレクトロニクス関連品を中心に取り扱いが増加し、取扱件数は13.5%増となった。
海上貨物は、輸出では設備・機械や大口資材を中心に出荷が増加し、取扱容積で16.3%増、輸入では自動車関連品やエレクトロニクス関連品が順調に推移し、取扱件数で11.6%増加した。ロジスティクスは、ヘルスケア関連品やエレクトロニクス関連品で取り扱いが増加した。
これらにより、国内関係会社を含めた日本全体の売上高は1278億700万円(15.8%増)、セグメント利益は61億8900万円(39.4%増)となった。
最も売上の大きいAPLロジ部門では、米国・メキシコ間の部品輸送やインドでの完成車輸送の取り扱いが順調に推移し、リテール、消費財、インダストリアル関連の物流サービスも堅調に推移した。APLロジ全体の売上高は1948億6000万円(10.9%増)だった。
営業損益は引き続き旧親会社からの分離に伴う経営基盤強化の費用を計上したなか、41億5900万円(55.7%増)の営業利益を確保したが、継続してAPLロジ買収ののれんなどの償却をセグメントに含めているため19億8600万円の営業損失(前期は営業損失33億5300万円)になった。
今期は、売上高3%増、営業利益6.7%増、経常利益5.7%増を見込む。
■2018年3月期
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 553,197 | 16.6% | |
営業利益 | 17,551 | 34.2% | 3.2% |
経常利益 | 17,345 | 33.1% | 3.1% |
当期利益 | 7,002 | 56.1% | 1.3% |