ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

日本郵船、共同運営の比商船大で7期生152人卒業

2017年11月30日 (木)

ロジスティクス日本郵船は11月30日、フィリピンのトランスナショナル・ダイバーシファイド・グループ(TDG)と共同運営する商船大学「NYK-TDGマリタイムアカデミー」で17日に卒業式が行われた、と発表した。卒業式には同国のアーサーP.ツガデ運輸相らが招かれ、2013年に入学した第7期生152人の卒業を祝った。

▲ 写真左から、日本郵船の内藤忠顕社長、フィリピン運輸省のアーサーP.ツガデ大臣、最優秀卒業生のJay M. Lastrolloさん、TDGのJ.ロベルトC.デルガド会長(日本郵船提供)

内藤忠顕社長は祝辞の中で「これから諸君は、常に細心の注意を必要とする現場で働くことになる。時には過酷さも伴うが、在学中に学び経験したことを糧に顧客の信頼に応えて安全運航に努めてほしい。激しい変化への対応が求められる中、NYKグループ・バリューの誠意・創意・熱意(3I’s)を胸にもち、ともに乗り越えていこう」と、卒業生に激励の言葉を贈った。

翌日には日本郵船、TDGの経営陣と実際に同社グループの運航船で活躍している卒業生との座談会を開き、和やかな雰囲気の中で意見を交換した。

アカデミーは日本の海運他社に先駆けて2007年に開学し、17年に創立10周年を迎えた。開校当初から独自の奨学金制度を設け、大学への進学が困難な家庭環境の学生に対して就学の道を開いてい。卒業後のフィリピンの海技国家試験合格率は100%となっており、11年8月に国土交通省が創設した機関承認制度で、海外にある日本初の船員教育機関校として認定を受けるなど、商船学校として高い評価を得ている。

11年9月卒業の第1期生から今回の第7期生までの累計卒業者数は828人に達し、第6期生までの卒業生の多くが郵船グループ運航船で航海士や機関士として活躍している。