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ヤマトHD、厚木ゲートウェイを竣工、三大都市圏間当日配達網の関東拠点

2013年7月30日 (火)
厚木ゲートウェイの外観

厚木ゲートウェイの外観

ロジスティクスヤマトホールディングスは30日、関東・中部・関西圏間の宅急便当日配達を実現するためのゲートウェイターミナル第1号として、「厚木ゲートウェイ」を8月6日に竣工、同月11日から稼働すると発表した。

同社グループは2016年までに関東・中部・関西圏にゲートウェイターミナルを竣工し、大都市間の宅急便当日配達の実現を目指す。

厚木GWは、24時間稼働・最新鋭設備で、同社は「ネットワークを有機的に結びつけ、流れの中で付加価値を付けていくことで、トータル在庫を圧縮する『止めない物流』を実現する新しい施設」と説明している。

今回竣工する厚木GWのほか、9月下旬に稼働する羽田クロノゲート、沖縄国際物流ハブ(昨年11月利用開始)の多機能施設と、グループ独自の機能を組み合わせることで、物流のスピード、品質、コストの飛躍的な向上を狙う。

国内各地に70ある従来型の同社の物流施設では、集荷した荷物を夕方まで保管し、夜間に発送作業と到着作業を別々に実施しているため、幹線輸送は夜間に1回のみとなっていたが、厚木GWは、最新のマテハン機器を導入し、発着同時仕分けと省力化を実現。

これにより、24時間の稼働が可能となり、荷物の発送・到着作業を日昼から同時に行うことで、主要都市間の宅急便当日配達を実現する多頻度の幹線輸送を実現する。

最新のマテハンを導入した厚木GWと同じ設備・規模の2つのゲートウェイを16年までに愛知県豊田市、関西圏で竣工し、これらを組み合わせることで、現状よりも広範囲の当日配達を3大都市圏間で開始する。

9万平方メートルのスペースを持つ厚木GWでは、全国各地のサプライヤーから調達する製品や部品を集約、同施設内で同梱作業を行い、配達先ごとにまとめて納品できるようになり、同社グループ拠点と顧客間の在庫移動が不要となる。

併せて組み立てや品質確認などの付加価値機能も備えており、付加価値が付けられた荷物はスパイラルコンベアを使いネットワークと結びつけることで、「スピード出荷」「納品作業の効率化」を図り、「止めない物流」につなげる。

「止めない物流」の概念図

「止めない物流」の概念図

■厚木GWの施設概要
名称:厚木ゲートウェイ
所在地:神奈川県愛甲郡愛川町中津字桜台4001-8、4001-9
敷地面積:3万6580.36平方メートル(1万1065坪)
延床面積:9万499.97平方メートル(2万7376坪)
構造:鉄骨造8階建
竣工:2013年8月6日
稼働時期:2013年8月11日
入居会社:ヤマト運輸、ヤマトロジスティクス、ヤマトフィナンシャル