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川崎・韓国の2拠点体制確立で供給安定化

旭化成ケミカルズ、韓国でアセトニトリルの新プラント稼働

2014年3月31日 (月)

国際旭化成ケミカルズは3月28日、韓国でアセトニトリルの新プラント建設が完工し、現地で竣工式を行ったと発表した。

医薬品産業の拡大に伴う需要増に対応するため、韓国の子会社の東西石油化学の蔚山工場内にアセトニトリルプラントを新設したもので、既に1月から商業生産を開始している。

アセトニトリルは、主に医薬品原体、中間体の製造工程で溶媒として使用されているほか、分析用試薬や農薬などにも使用。同社は川崎製造所に年産1万4000トンのプラントを保有しているが、特に安定供給が要求される医薬、試薬用途への供給体制強化が課題となっていた。

新プラントの稼働により、川崎と韓国との2拠点体制を確立することとなり、同社では「アジアトップのアセトニトリルメーカーとして、安定供給体制を大幅に強化し、インドなど医薬品産業拡大に伴う需要増に対応していく」としている。

■工場概要
建設地:大韓民国蔚山広域市東西石油化学蔚山工場内
生産能力:年産1万1000トン
工期:2012年3月着工、2014年1月商業運転開始