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パナソニック、農業向けエンジニアリング事業に参入

2014年4月22日 (火)

産業・一般パナソニック、農業向けエンジニアリング事業に参入2パナソニックは21日、パナソニックエコソリューションズ社が市販の農業用資材の最適配置設計と自然の力を積極的に活用する「パッシブ環境制御システム」とを組み合わせ、局所環境制御を実現した「パッシブハウス型農業プラント」を開発したと発表した。

これにより、同社は農産物の生産効率の向上と生産者負担の軽減を図る「アグリ・エンジニアリング事業」に今年度から参入する。事業主体は、ハウジングシステム事業部、販売・施工はパナソニックES集合住宅エンジニアリングが担当する。

14年度の事業開始に際し、12年度から相互の業界での強みを生かした事業モデル検証を共同で行ってきた大手青果流通会社「ケーアイ・フレッシュアクセス社」と連携してスタートする。

ケーアイ・フレッシュアクセスは生鮮農産物・加工品の全国卸売、青果専用センター運営・ロジスティクス全般の一括業務受託を手掛けており、株主構成は住友商事50%・伊藤忠商事33.5%・ドール16.5%。

農業生産者に、簡便で取り組みやすい設備とビジネスモデルを提供することで、生産基盤の強化と農業の継続的発展に寄与することを目指す。

この新規事業では、ほうれん草の生育に適した環境に近づくよう、自然光、水、風という自然の力を活用する複数の環境調整用農業資材を自動制御する、パナソニック独自の「トータル環境バランス制御」を採用。ほうれん草の土耕栽培を対象とした「パッシブハウス型農業プラント」の販売・施工を実施する。

環境制御によるパッシブハウス型農業プラントをパナソニックES集合住宅エンジニアリングが販売・施工し、そこで生産された農産物をケーアイ・フレッシュアクセスが物流と販売を担うビジネスモデルで運営する。パナソニックでは「農業生産法人・生産者は、環境制御型ハウスを導入することにより、農産物を安定的に生産し、流通販売することが可能となる」としており、今後は、ほうれん草以外の作物への展開も検討する。

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