アルプス物流、海外拠点網拡充、営業利益15.2％増

財務・人事アルプス物流が4月30日に発表した前3月期決算は、前の期に固定資産売却益5億2700万円を計上した反動で最終利益が10％減少したものの、売上高を10.4％伸ばし、営業利益も15.2％増と堅調に推移した。

主力の電子部品物流は、電子部品業界で車載関連が米国や新興国需要によって好調に推移したほか、スマートフォンやタブレットPC向けも夏場から需要が拡大。

同社は中国・華東地区で太倉支店（江蘇省）を開設し、華南地区では受託ビジネスの拡大に伴い、深セン支店（広東省）の開設や香港倉庫の拡張など、物流インフラの増強に注力した。

韓国では輸出入事業の強化に向け、仁川空港団地内に新倉庫を開設。ASEAN地域では、タイ、マレーシア、シンガポールの拠点で新規ビジネス受託に伴い倉庫拡充を進めた。北米では、メキシコ・レイノサの倉庫拡張に続き、米国・マッカレン（テキサス州）倉庫を2万5000平方メートルに増床。好調な車載関連需要を捉え、貨物量を拡大している。

今期は売上高800億円（前期比1.5％増）、営業利益40億円（3.2％減）、最終利益21億5000万円（1.4％増）を見込む。

［アルプス物流］2014年3月期連結決算（単位：百万円）