財務・人事ヤマトホールディングスが4月30日に発表した前3月期決算は、売上高が7.2%増となったものの、主力のデリバリー事業で保冷宅配便(クール宅急便)の品質向上投資や2月に発生した記録的な大雪への対応などが影響し、全体の営業利益が4.7%の減少となった。
インターネット通販市場の拡大や消費税率引き上げ前の駆け込み需要で宅急便取扱数量は大幅に増加し、デリバリー事業の売上高は1兆986億9200万円と6.9%の伸びを確保。しかし、クール宅急便の品質向上に向けた体制構築などが減益要因となり、同事業単体で14.4%の営業減益となった。
年度を通した宅急便の取扱個数は16億6500万個と、前の期から12%の伸びとなった。クロネコメール便は1.3%減の20億8400万冊にとどまった。
今期は売上高1兆4370億円、営業利益700億円、最終利益410億円を見込む。
[ヤマトHD]2014年3月期連結決算(単位:百万円)
2014年3月期 | 2013年3月期 | 増減 | |
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売上高 | 1,374,610 | 1,282,373 | 7.2% |
営業利益 | 63,096 | 66,202 | -4.7% |
経常利益 | 64,664 | 67,991 | -4.9% |
当期純利益 | 34,776 | 35,144 | -1.0% |