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日本海事センター調べ

日中航路のコンテナ荷動き、復航が18.9%増

2014年5月19日 (月)

調査・データ日本海事センターは19日、主要定期航路コンテナ貨物の荷動き動向を発表した。

3月の北米航路往航は105万1313TEU(20.5%増)、復航(2月)は52万2547TEU(9.8%減)で、春節の時期のずれが影響、1-3月の累計は4.8%増となった。

運賃は2月から3月にかけて下落傾向にあったが、直近の運賃は安定的に推移している。TSA加盟船社は5月15日に運賃修復を行うほか、6月15日からPSS(ピークシーズン・サーチャージ)を徴収するガイドラインを発表している。

北米復航(米国からアジア)は中国だけでなく、韓国、台湾、シンガポール、インドネシア、ベトナム、南インドで大幅に減少。運賃(ニューヨーク→塩田間)は1、2月に1080ドル/TEUと、12月の990ドルから上昇したものの、3月は1050ドルへとやや下落。

欧州往航(アジアから欧州)は13.7%増。春節の時期のずれも影響したが、1-3月累計では6.1%増となっており、堅調に推移。2-3月は運賃の下落が続いたものの、4、5月に各社による運賃修復が行われており、直近の運賃は上昇している。

欧州復航(欧州からアジア)は3.6%増で、1-3月累計では2.6%増と比較的好調に推移。運賃は2013年10月から12月にかけて下落していたが、1月から3月はやや上昇している。

日中往航(日本から中国)は10.5%減。金額ベースでも2%減の6381億円となった。横浜・上海間の運賃は13年2月をピークに水準が下落し、以降は360-370ドル/TEUでの推移が続いている。

日中復航(中国から日本)は18.9%増、金額ベースでも22.4%増の1兆1755億円。運賃は7月後半からCCFIが上昇、11月になってやや下落したが、直近では再び上昇傾向にある。

アジア域内航路(日中韓台香+ASEAN)は2.5%増で、日本積みが3.7%減の15万9372TEU(シェア12.3%)、日本揚げは7.5%増の21万7527TEU(16.8%)となった。韓国積みは4.7%減の13万7TEU(10%)、韓国揚げが6.9%増の12万5017TEU(9.7%)、中国積みが10.9%増の42万9540TEU(33.2%)、中国揚げは4.2%増の26万9581TEU(20.8%)となった。

■主要航路のコンテナ輸送量の推移(出所:日本海事センター)

北米航路のコンテナ輸送料推移(出所:日本海事センター、単位:TEU)

北米航路のコンテナ輸送料推移(出所:日本海事センター、単位:TEU)

欧州航路のコンテナ輸送料推移(出所:日本海事センター、単位:TEU)

欧州航路のコンテナ輸送料推移(出所:日本海事センター、単位:TEU)

日中航路のコンテナ輸送料推移(出所:日本海事センター、単位:TEU)

日中航路のコンテナ輸送料推移(出所:日本海事センター、単位:TEU)

アジア域内航路のコンテナ輸送料推移(出所:日本海事センター、単位:TEU)

アジア域内航路のコンテナ輸送料推移(出所:日本海事センター、単位:TEU)