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矢野経済研究所調べ

国内流通菓子市場1.8兆円、人口減の中で堅調推移

2014年5月23日 (金)

調査・データ矢野経済研究所は23日、国内流通菓子市場の調査結果を発表した。20112年度の流通菓子市場規模はメーカー出荷金額ベースで前年度比前年度比0.7%減の1兆8770億円、13年度は0.7%減の1兆8638億円となる見込みで、同社は「少子高齢化に伴う人口減少、消費者の支出抑制傾向など厳しい環境のなか、堅調に推移している」と分析した。

品目別にみると、13年度の構成比はチョコレート18.1%、スナック菓子15.2%、米菓13.7%、ビスケット類12.4%、キャンディ・キャラメル10.6%となる見込みで、構成比の高いチョコレートとスナック菓子の市場規模が拡大基調にあることが、市場全体に好影響を与えた。

また、ナッツ類などの豆菓子、その他の菓子製品、とりわけ錠菓が好調だったものの、これら以外の品目は縮小基調。同社は「低価格志向の消費者は製品選択の際、相対的に安価なPBを求める傾向にある一方で、多少割高でも良質な製品や美味しい製品に対する需要もあり、プレミアムラインの製品や、大人をターゲットにした製品など、高付加価値品で好調な製品も見られる」と指摘した上で、「今後も流通菓子では価格訴求と品質訴求の二極化が進む」との見通しを示した。