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国内菓子、「宅飲み」拡大でスナック伸長、矢野経済調べ

2011年7月11日 (月)

フード矢野経済研究所は8日、国内流通菓子市場に関する調査結果をまとめ、公表した。チョコレート、ビスケット類、米菓、豆菓子、スナック菓子、チューインガム、キャンディ・キャラメル、その他菓子製品の主要8分野を対象に、菓子製造メーカー、菓子卸売業などへのヒアリングを通して市場動向を調べた。

 

調査結果によると、2010年度の流通菓子市場規模は2兆688億円(前年度比0.6%減)の見通し。05年度から拡大基調にあったが、09年度に縮小に転じた。09年度は前年度比1.5%減の2兆803億円と推計。10年度も微減で推移するとした。

 

同研究所では「近年の不況の中で、消費者の節約傾向が鮮明になっており、流通菓子市場にもその影響が現れている。しかし、ここ数年の厳しい市況の中でも流通菓子市場は比較的堅調に推移しており、今後も当面はこうした傾向が続く」とみている。

 

04年度から拡大を続けるスナック菓子市場は、10年度でその成長率の鈍化がみられたものの、引き続きプラス成長を果たし、前年度1.1%増の2750億円の見通し。大人向けの「おつまみ」需要が市場を支えていると指摘した。

 

消費不況を受けて内食傾向が強まる中、「宅飲み」といわれるような自宅での飲酒の機会が拡大しており、メーカー各社はこうした傾向に合わせて濃い味付けなど酒にも合うおつまみ系の商品の提案を強化しており、これが市場成長につながった、としている。

 

調査は4月から6月にかけて菓子製造メーカー、菓子卸売業などに同社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、文献調査を実施した。

 

■詳細は下記URLを参照。
http://www.yano.co.jp/market_reports/C53107500