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キッコーマン、野田工場の新詰棟稼働、ICタグも導入

2010年6月21日 (月)

拠点・施設キッコーマン野田工場詰棟キッコーマン食品は21日、野田工場製造第2部の敷地内に建設していた「詰棟(つめとう)」が竣工し、同日から稼働を開始すると発表した。野田工場詰棟は、国内しょうゆ工場の生産体制再構築の一環として、野田工場製造第2部内に分散している詰め設備を集約化し、生産効率の向上を図るために新設したもの。

 

詰棟では、しょうゆ容器への充填、ラベル貼り、ケース詰めなどを行い、500ミリリットル-1.8リットルのペットボトル、18リットル缶、コンテナ(500リットル・1000リットル容器)、タンクローリー(2000リットル以上)などの容器・容量に対応する。

 

需要増が見込まれる業務用や加工用ユーザーへの対応のため、同社の詰め設備としては初めて、コンテナ用に自動倉庫やICタグを利用した在庫管理システムを導入。これにより、発注から商品出荷までの期間が短縮できる。また、少子高齢化などで多様化する家庭用需要への対応のため、ひとつの詰めラインで数種類の容量のペットボトルに対応できる「多品種少量生産体制」を構築した。

 

このほか、詰棟では環境負荷の低減のため「太陽光発電システム」を導入。詰棟屋上に設置した672枚の太陽電池で年間約9万キロワット時を発電し、屋内の照明などに活用する。

 

■野田工場詰棟の概要
正式名称:キッコーマン食品野田工場製造第2部中根エリア詰棟
所在地:千葉県野田市中根97
敷地面積:約11万6000平方メートル(敷地面積は中根エリア全体)
延床面積:約1万6000平方メートル(4階建て)
設備投資:約86億円
着工:2009年2月
竣工:2010年6月21日