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資源エネルギー庁、自衛隊と合同で災害時石油輸送訓練

2014年5月26日 (月)
ドラム缶に詰めた石油の出荷風景(出所:資源エネルギー庁)

ドラム缶に詰めた石油の出荷風景(出所:資源エネルギー庁)

ロジスティクス資源エネルギー庁は26日、広域・大規模災害に備え、人命救助を行う自衛隊への石油供給の円滑化と民生用石油輸送協力の体制強化に向けた製油所を利用した初の合同実働訓練を、6月5日に防衛省が行う「2014年度自衛隊統合防災演習」(26JXR)の一環として実施する、と発表した。

東日本大震災の教訓を踏まえ、防衛省・自衛隊、資源エネルギー庁、石油連盟・コスモ石油など石油元売会社による合同の石油供給訓練を実施するもので、南海トラフ地震の発生を想定、6月5日に大阪府堺市のコスモ石油堺製油所内施設を利用して行う。

自衛隊の人命救助活動などに必要な燃料を効率的に補充すること、タンクローリーが被災した石油会社に代わって自衛隊が民生用石油を代替輸送することを想定し、自衛隊のトラックが民間製油所内に入構、製油所の「ドラム缶充填設備」を用いて石油を確保・搬出する手順を訓練・確立する。

2011年3月の東日本大震災では、石油輸送が困難に陥って給油できなくなった地域が多発した一方、資源エネルギー庁からの要請に基づいて自衛隊がドラム缶に詰めた軽油などを被災地へと搬送し、民生用石油供給を支援したが、その際にさまざまな調整事項が発生。こうした石油供給インフラの被災が、自衛隊の人命救助活動に必要な燃料確保に影響を与える可能性も改めて認識された。