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日清製粉、福岡工場が稼働、九州の生産集約を完了

2014年5月27日 (火)

フード日清製粉、福岡工場が稼働、九州の生産集約を完了日清製粉は27日、福岡市臨海部の新工場「福岡工場」が完成し、本格稼働を開始したと発表した。

同社の製粉技術を結集した最新鋭の工場としてオープンした福岡工場の稼働に伴い、同社は内陸部の筑後工場(福岡県筑後市)を4月に閉鎖、鳥栖工場(佐賀県鳥栖市)も6月に閉鎖することとなっており、これらの拠点を集約することで生産性の向上につなげる。

同社はほかの地区でも既存の臨海大型工場にラインを増設することで生産集約を進めており、福岡工場の稼働で関東・関西地区に続いて九州地区でも臨海大型工場への生産集約が完了することとなる。

新工場は、同社のノウハウと最新技術を結集した2ラインの製造設備を備える最新鋭の製粉工場で、工場内での移動距離や製品の搬送距離が最小限となるように設計することで、コンパクトで高い生産性を実現。さらに、ガスを利用した空調設備や同社が開発した省エネ機器の導入によってCO2の削減を図り、環境にも配慮している。

また、建物の窓を最低限にし、製造フロアに微陽圧システムを導入することで粉塵などの侵入を防ぐほか、敷地内や建物の入退場管理を徹底するなどフードディフェンスに対応。BCP(事業継続計画)対応の観点から、地震、液状化、高潮などへの対策を施している。

九州地区で使用される輸入小麦はすべて博多港で吸揚げされ、福岡工場はその博多港のメインバース立地しているため、直接、大型船を接岸することで原料小麦を効率的に調達する。高速道路の入口に近く、顧客へ効率的に小麦粉を配送できる環境にある。

■福岡工場の概要
工場名:日清製粉福岡工場
所在地:福岡県福岡市中央区那の津4-2-1(博多港須崎埠頭)
総工費:100億円
設備能力:1日当たり小麦挽砕能力550トン(2ライン)、小麦粉サイロ収容力5000トン、立体自動倉庫収容力21万袋(5250トン、1袋=25キロ)