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菱熱工業、長鮮度野菜ファクトリー事業を開始

葉物野菜の鮮度を出荷後5日まで延ばす工場を設計

2014年6月2日 (月)

産業・一般菱熱工業(東京都大田区)は2日、葉物野菜の新鮮度を出荷後5日程度まで伸ばし、生産コストも大幅にカットする次世代型植物工場の設計・施工を行う「長鮮度野菜ファクトリー」事業を開始する、と発表した。

総工費3億4800万円を投じ、福井県南越前町に建設を進めていた直営工場第1号「ビタミンファーム」福井工場が完成し、1日から稼働を開始。工場は完全閉鎖・人工光型で、延床面積は1417平方メートル。

野菜には本来、明確な賞味期限はないが、カット野菜の加工では事業者が色つやなどの鮮度を見ながら3日ほどで廃棄してしまうのが通常。一方でこれまで植物工場を建設するには、高額の初期投資が必要で、生産に要する光熱費・運営費なども相当額に上るため、新規参入を目指す企業にとって障壁となっていた。

そこで、菱熱工業は出荷時からの賞味期限を5日間程度にまで伸ばす、「長鮮度野菜」の生産と、工場の建設から運営までのトータルコストを大幅に引き下げるローコスト・コンストラクションを可能とした次世代型植物工場を完成させた。

今後はコンビニエンスストア・スーパーマーケットとの事業化や流通業界などから参入を図る企業のトータルプランニングを請け負うなどし、3年後には同事業で10億円の売上を目指す。