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三菱ガス化学、工場野菜生産事業へ参入

2017年12月27日 (水)

拠点・施設三菱ガス化学は27日、福島県白河市「QOLイノベーションセンター白河」内に、日産2.6トンの葉菜類生産設備を持つ完全人工光型植物工場を建設し、工場野菜生産事業へ参入すると発表した。

植物工場は、従来の畑地栽培やハウス栽培とは異なり、施設内で植物の生長に必要な光、温湿度、二酸化炭素濃度、水分、栄養分等の環境条件を制御しながら、植物を栽培する施設。

今回建設する完全人工光型植物工場は、光源にLEDのみを使用するため、天候に左右されることなく、常に最適な生育環境をつくり出すことが可能。植物工場では生産プロセスでの高度な環境制御が、生産性に多大な影響を与えるが、「これは化学産業にも通ずる特徴」だとして、化学品の製造プロセスで培った環境制御のノウハウを活用して効率的に運営することで、収益性を確保した事業性のある工場を目指す。

また、食品の洗浄に使用される過酸化水素や過酢酸製剤、食品を酸素劣化から守る脱酸素剤・各種機能性樹脂フィルムなど、食品の安全・安心に関わるさまざまな製品・技術を工場野菜生産事業へ応用し、食品の品質を長期間、高く保持することで、競争力を向上させるとともに、フードロス削減にも貢献する。

■完全人工光型植物工場の概要
建設地:福島県白河市豊地箭内小屋1-8「QOLイノベーションセンター白河」内
延床面積:8000平方メートル
竣工:2019年春(予定)
総投資額:20数億円(予定)
生産品目:葉菜類日産2.6トン(1株80グラムのリーフレタス換算で3万2000株)