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民間航空機アフターサービス市場への参入目指す

豊田通商、米国の航空機MRO会社と業務提携

2014年6月10日 (火)

ロジスティクス豊田通商は10日、航空機MRO(保守、点検、修理)事業者の米国テキサスニューマティックシステムズ社と航空アフターサービス事業で業務提携したと発表した。これにより、豊田通商は民間航空機のアフターサービス市場への参入を目指す。

米国で修理工場や倉庫などテキサスニューマティックシステムズ社のMROネットワークを活用し、日本の航空機・部品メーカーなどの航空機関連メーカー、エアラインを含む航空事業者向けに、米国でMRO拠点と低コストで質の高い保守・点検・修理サービスを提供する。

テキサスニューマティックシステムズ社は、豊田通商グループのグローバルネットワーク・物流ノウハウを活用し、米国以外での事業展開を目指す。

豊田通商は、日本の民間企業として唯一海外で空港運営を手掛けているほか、インド・ドレラ新国際空港の建設・運営への参画に向けて事業化調査を行うなど、航空関連事業への取り組みを積極化している。

世界の民間航空機需要は、新興国を中心とした航空旅客数の増加とLCCの台頭に伴う路線拡大で、2013年の1万9000機から、20年後には2倍となる3万7000機となる見通しで、民間航空機のMRO事業に対する需要も増加。市場規模は2014年の577億ドルから、今後10年間で1.5倍となる868億ドルに達するとみられる。

豊田通商は、今回の提携を足掛かりにMRO事業のグローバルネットワークを構築し、日系企業のMRO拠点を充実させることで、日本の航空産業の事業展開を支援していく方針。