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矢野経済研究所調べ

惣菜・中食市場、品質向上でコンビニ販売が好調

2014年6月12日 (木)

フード矢野経済研究所が12日に発表した国内の惣菜(中食)市場の調査結果によると、2012年度の市場規模は小売金額ベースで前年度比0.6%増の8兆2278億円となったことが分かった。国内景況感が悪化した影響を受けて一時期低迷したものの、10年度以降、堅調に推移している。

12年度の販売チャネル別では、コンビニエンスストアが好調だったのに対し、百貨店は低迷。矢野経済研究所では「コンビニエンスストアや量販店などで販売される惣菜の品質が向上したため、商品の差別化が困難になっていることが一因」だとみている。

長期的には少子高齢化の影響を受けるものの、単身・共働き世帯は増加し、家庭で調理する機会が全般的に減少、惣菜(中食)の利用頻度は高まるとみられることから、13年度の市場規模は0.6%の8兆2796億円、14年度は0.5%の8兆3213億円と安定成長を予測した。