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GS1、EPICSの機能強化、貨物追跡のセキュリティ向上

2014年6月25日 (水)

サービス・商品流通システム開発センターは25日、グローバルな流通標準化機関「GS1」が、電子タグを用いて可視化システムを構築するために役立つGS1の標準仕様「EPCインフォメーション・サービス」(EPCIS)とコアビジネスボキャブラリー(CBV)の可視化標準仕様をアップデートしたと発表した。これにより、商品のトレーサビリティとサプライチェーンのセキュリティが向上するとみられている。

GS1は、今回のアップデートがもたらす効果として「これらの標準は、ビジネス・パートナーとの間でリアルタイムに商品の移動、商品の履歴、商品の状態を共有する基盤を作る上で役に立つ」と説明。

商品のトラック&トレースを可能にする新バージョンを使うことで「究極的には消費者の安全やサプライチェーン全体の効率化をあげられる可能性がある」としている。

メトロAGグループの関係者は「今回のアップデートは、グローバルなトレーサビリティを行うために必要なネットワークを構築する上で、とても重要なステップになる」と述べた。例えばEPCIS1.1では、「生鮮小良品など個品レベルの識別を行うためにシリアル番号を付けることは、必ずしも現実的でない」として、ロット・バッチ番号ベースで商品の識別を行えるようにした。

GS1標準のワーキング・グループの共同議長を務めるアンドリュー・ケネディ氏は「ロット・レベルで識別ができるようになったことで、食品業界でもサプライチェーンにおける大切な可視化情報を手に入れることが可能になった」と、今回のアップデートの効果を解説。

タイソン・フーズ社の担当者は「今回新たに拡張したトランスフォーメーション・イベントを使えば、どういった成分が製品に使われているか分かるようになり、その結果、消費者が食品や製品の安全性を信頼する上で役に立つ」と話している。