調査・データ米・市場調査会社のパノラマデータインサイトは28日、世界のサプライチェーン(SC)セキュリティ市場は、2021年の20億ドル規模から、31年には63億ドルに達するとしたレポートを公表した。この間の年平均成長率(CAGR)は12.6%の見込みだとしている。
レポートによると、グローバル化が進む中で供給ネットワークも複雑になる一方、サイバー攻撃のリスクも増加しており、サプライチェーン全体のリスク管理と安全性を向上させるシステムや機器への需要が高まっている。また、ブロックチェーンやIoT、AIなどの技術革新も市場の拡大を後押ししている。
地域別に見ると、北米は、サイバーセキュリティ技術の進化や規制の厳格化などで市場をリード。大手企業によるSCセキュリティへの投資も進んでいる。
アジア太平洋地域では、中国やインドなどの新興経済国が市場の成長を牽引しており、製造業や物流業界の急速な発展で、セキュリティシステムや機器への需要が拡大している。ヨーロッパでは、持続可能性や環境基準への対応を重視したセキュリティシステムなどが進んでおり、特に食品や医薬品のトレーサビリティが強化されている。
同社は、「デジタル化やグローバル化、規制の強化によって市場は今後も成長を続けると予想される。特にサイバーセキュリティやトレーサビリティ技術の進化が、市場のさらなる発展を促進する」と分析している。
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