
写真左からChina Shipping (Group) CompanyのLiu Xihan副社長、合弁船主会社のJ.H.Shin社長、大宇造船海洋のJ.H.Ko社長、商船三井の橋本剛常務執行役員(出所:商船三井)
ロジスティクス商船三井は9日、中国海運集団(チャイナシッピンググループ)と合弁で設立した船主会社を通じ、ロシア・ヤマルLNGプロジェクト向け輸送に参画すると発表した。
この合弁船主会社は8日、韓国の大宇造船海洋と新造砕氷LNG船3隻の造船契約を締結した。世界で初めて砕氷LNG船を使用したプロジェクトへの参画で、商船三井は「当社にとって大きなマイルストーンになる」としている。
このプロジェクトに投入される砕氷LNG船は、最大氷厚2.1メートルの氷海で単独砕氷航行可能な仕様となっており、ロシア・ヤマル半島サベッタ港のヤマルLNG基地から、通年にわたり世界各地への輸送に従事する。夏季には北極海航路を経由して東アジア向けに運航する。
北極海航路では過去に例のない大型プロジェクトとなる取り組みにより、同社は北極海航路運航のために必要なノウハウ、リソースを蓄積する考え。