ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

明け渡し期限後も1件引き渡されず、開通見通しを15年度に変更

圏央道桶川北本IC-白岡菖蒲IC間、14年度中の開通断念

2014年7月23日 (水)

拠点・施設関東地方整備局と東日本高速道路(NEXCO東日本)は23日、圏央道桶川北本IC-白岡菖蒲IC間(区間延長10.8キロ)で明け渡し期限を過ぎても用地が引き渡されない1件を対象に、埼玉県知事に行政代執行請求を行った。これにより、同区間の今年度中の開通が厳しい状況になったとして、開通見通しを2015年度に変更した。

関東地方整備局とNEXCO東日本は、今年度中の開通を目指していたが、用地の一部で任意による解決ができなかったとして2011年9月から土地収用法に基づく手続きを進め、昨年9月11日に埼玉県収用委員会が収用裁決を行った。

この収用裁決に基づき、明け渡しに向けた働き掛けを行ってきたが、5月19日の明け渡し期限を過ぎても引き渡されない用地が1件残されていることから、「このままでは、今後の工事の支障になる」として、埼玉県知事に対して行政代執行請求を行ったもの。

明け渡し期限以降も物件の移転が行われないことで、橋梁の下部工・上部工を施工できない状況で、関東地方整備局とNEXCO東日本は期限経過後、早期の明け渡しを求めて延べ4回にわたって文書で物件の移転を督促してきたという。

これを受け、関東地方整備局とNEXCO東日本は「早期開通に向け工程短縮などの努力を行うが、2014年度内の開通は厳しい状況となったため、開通の見通しを2015年度に変更する」と表明した。

圏央道(首都圏中央連絡自動車道)は、都心から半径およそ40-60キロの位置に計画された、延長300キロの高規格幹線道路で、横浜、厚木、八王子、川越、つくば、成田、木更津などの都市を連絡し、東京湾アクアライン、東京外かく環状道路などと一体となって首都圏の広域的な幹線道路網を形成する「首都圏3環状道路」の一番外側に位置する環状道路。

■区間周辺図(出所:NEXCO東日本)
圏央道桶川北本IC-白岡菖蒲IC間、14年度中の開通断念