荷主東洋紡は1日、メキシコに新たな販売拠点を開設すると発表した。当面は、自動車部品用の高機能樹脂(エンジニアリングプラスチック)事業の拡大に向けて活動し、将来的には、グループの中米拠点に発展させる計画。
同社の高機能樹脂事業は、これまで主要顧客の自動車メーカーによる海外展開に合わせ、北米、中国、タイ、インドネシアで販売拠点、現地生産・開発体制を整備。
メキシコで北米向け自動車の輸出が拡大し、2016年までに380万台まで伸びると見込みであるほか、日系自動車メーカーが現地新工場を相次いで稼動し、生産能力を大幅に伸ばし、同社も現地販売拠点の設立を強く要望されていたことから同国に初めて販売会社を設立し、中米で供給体制を構築することにしたもの。
東洋紡は新会社をグループの中米営業拠点として、中米地域で販売拡大を加速させ、20年に売上高20億円を目指す。