スズキ、二輪車事業を浜松工場に集約

荷主スズキは6日、分散している二輪車事業を浜松市都田地区に集約する取り組みの一環として、豊川工場（愛知県豊川市）の二輪車体組立工程を都田地区の浜松工場に移管すると発表した。

豊川工場は1971年10月に二輪車工場として生産を開始したが、同社の国内二輪車生産はピーク時（81年度）の160万台から13年度は18万台まで縮小しており、拠点集約によって事業の効率化を図ることにした。

現在、同社の二輪車事業は、設計・開発を行う「二輪技術センター」（磐田市竜洋地区）、エンジン製造を行う「高塚工場」（浜松市南区）、二輪車体組立を行う豊川工場の3か所で分散して行っている。

地震・津波対策と、海外での地産地消が進み、国内の二輪車生産量が減少する中、浜松工場に集約することで、設計・開発・実験からエンジン、パワートレイン製造、車体組立までを一貫して行う体制に移行する。

豊川工場で生産している船外機の生産は、湖西工場に移す。一連の集約化は5年かけて段階的に行い、豊川工場の生産は18年7月に終了する。