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JA全農、全日食と仕入、物流などで業務提携

2014年10月15日 (水)

産業・一般全国農業協同組合連合会(JA全農)と全日本食品(東京都足立区)は14日、業務提携に合意したと発表した。

JA全農と全日食は、(1)JAグループ店舗(Aコープ店舗)の経営改善と存続支援(2)共同仕入・共同商品開発(3)国際農畜産物・加工品の共同販売——の3領域で、主に物流面で相互の店舗網や商品調達機能を活かした共同の取り組みを行う。

具体的には、まず自動発注・顧客管理・販促支援システムなど全日食の運営システムを活用し、JAグループ店舗の経営改善を進めて店舗運営を存続することで、買い物困難地区の発生防止や地域住民の利便性確保に取り組む。

また、全日食チェーン加盟店舗と全農グループ店舗を中心としたAコープ店舗による共同仕入を行い、双方の店舗の仕入機能を強化、顧客に充実した品揃えを提案。両者の販売力を背景に、独自商品の共同開発をすすめ、手ごろな価格で商品の提供を行う。

さらに、全農グループ店舗は「精肉・生鮮野菜は国産100%」の取り扱いとし、今後は全日食チェーン加盟店舗にもJAグループからの原料・商品供給を進め、国産農畜産物の取扱いを拡大する。国産農畜産物を主原料とする「全農ブランド」商品の取扱いを拡大し、国内農業生産基盤の維持安定につなげる。

業務提携の対象店舗では、全日食チェーン仕様のPOSシステムと自動発注システムを導入し、店舗売場管理作業の省力化によるコスト削減を図るほか、販売促進企画、品揃え、売価設定、ポイントカード運用などで全日食チェーンのノウハウを導入し、地域の顧客ニーズに対応する店舗づくりを行う。精肉・生鮮野菜は国産100%の品揃えとする。

1号店は北海道日高郡新ひだか町の「Aマートみついし店」(JAみついし)で、既に6月12日にリニューアル開店している。同店はAコープチェーン・北海道加盟店舗で、ホクレン農業協同組合連合会(ホクレン)が店舗運営のサポートを対応。全日食物流センターから店舗へ商品を納品する。

また、2号店は高知県香南市の「Aコープかがみ店」で、11月21日にリニューアルオープン。同店は全農高知県本部が直営する食品スーパー店舗で、主に常温、低温の加工食品を全日食物流センターから店舗へ納品し、生鮮品は全農高知県本部が手配する。