財務・人事日本郵政が14日に発表した日本郵便の中間決算は、ゆうパックやEMSの取り扱い数増加で売上高にあたる経常収益が0.7%増(前年同期比)の1兆3251億円となったものの、人件費や次世代情報端末に投じた費用の増加により、営業損益は赤字幅が315億円拡大、365億円の損失となった。
営業赤字のうち、郵便・物流事業は505億円の赤字となり、前年同期に比べて赤字幅が123億円拡大。窓口事業は黒字を維持したものの、前年同期の332億円から140億円へと大幅に利益が減少した。中間純損失は37億円から386億円へと赤字額が10倍を超える悪化となった。
総取扱量は1.1%減の95億3500万通(冊・個)となったが、郵便が2.8%減となった以外は、ゆうパックが14.4%増の2億3000万個、ゆうメールが5.7%増の15億9100万冊となり、中小口営業の取り組みが成果を出した。
[日本郵便]2015年3月期第2四半期連結決算(単位:百万円)
2015年3月期第2四半期 | 2014年3月期第2四半期 | 増減 | |
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売上高 | 1,316,000 | 1,305,700 | 0.8% |
営業利益 | -36,500 | 5,000 | - |
経常利益 | -33,600 | 200 | - |
当期純利益 | -38,600 | -3,700 | - |