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伊藤忠商事、インド向けLPガス供給会社の株式40%取得

2014年11月18日 (火)

荷主伊藤忠商事は17日、シンガポール子会社の伊藤忠ペトロリアム・シンガポール社がインドのイージスロジスティクス(ムンバイ市)からインド向けLPガス供給事業を運営する子会社「イージスグループインターナショナル」(シンガポール)の株式40%を585万ドル(6億円)で取得することに合意し、買収契約を締結したと発表した。

イージス社は、LPガスの最大需要地となっているムンバイ市のほか、各地にLPガス、石油製品、化学品の受入基地を保有し、インド国内で物流・販売事業を行っている。

伊藤忠商事はイージス社のLPガス受入基地向けを中心に、年間70万トン以上のLPガスの供給を行っているイージスグループインターナショナルの株式を取得することで、強みとしている日本・アジア向けのLPガス販売・物流機能との相乗効果を創出し、インド向けLPガス取扱量の拡大を目指す。

世界のLPガス海上物流量は2013年実績で6400万トンとなっており、北米のシェールガス由来のLPガス輸出が増加することもあって、今後、大きく拡大することが見込まれている。インドの年間需要量は1600万トンと米国(5100万トン)、中国(2600万トン)に次いで日本と並び世界3位だが、人口増、所得増加、政府によるクリーンエネルギー政策の後押しによって20年には2400万トンを超えるとみられ、輸入量も拡大基調にある。

伊藤忠は日本、韓国、フィリピン、インドネシア、タイ、マレーシアなどに向けたLPガス供給関連の物流を構築し、既に年間500万トンのLPガスを取扱っているが、確実な需要、輸入量の増加が見込まれるインド市場への関与を通じ、同事業の強化・拡大を目指す。