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バンテック、航空フォワーダー集団訴訟で和解合意

2011年4月26日 (火)

話題バンテックは26日、米国で提訴されていた国際航空貨物の利用運送手数料に関する集団訴訟で、原告との和解に合意したと発表した。また、米国司法省から燃油サーチャージの価格調整に関する調査を受けている問題で、将来発生しうる損失を現時点で見積もり、独禁法関連引当金として特別損失に計上することを決めた。

 

米国の集団訴訟は、プレシジョン・アソシエイツ社ほか2社が、世界の国際利用航空運送、国際利用海上運送業者60社以上が種々のカルテル行為を行ったとして損害賠償などを求め、米国ニューヨーク州東部地区連邦地方裁判所に集団訴訟を提起、バンテックも一部のカルテルに参加したとして、2009年7月に被告に加えられていた。

 

同社は、裁判の長期化が企業に与える影響などを「総合的に勘案」した結果、「早期解決が総合的利益にかなう」と判断し、和解することにしたもの。和解金額は990万USドル(8億4100万円)。和解が成立するには、今後同裁判所の承認が必要となる。

 

米国独禁法関連の司法省による調査については、燃油サーチャージなどに関する価格調整を行った疑いで現在も調査が続いており、結果によっては損失の発生が見込まれることから、損失見積額3億7000万円を独禁法関連引当金として計上することにした。