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日立化成、メキシコで自動車用摩擦材料の生産能力倍増

2011年5月6日 (金)

産業・一般日立化成工業は6日、子会社の日立化成メキシコ社が北米で自動車用摩擦材料(ディスクブレーキパッド)の事業拡大を図るため、約20億円を投じて生産能力を倍増すると発表した。既に着工を開始しており、2012年8月完成を目指す。

 

日立化成メキシコは、2010年から自動車用ディスクブレーキパッドの量産を開始した。同社製非アスベストオーガニック(NAO)DP材は、音振性(低ノイズ)や制動性能に優れているとして、日系、米系自動車メーカーが採用。また、物流、品質管理の面で顧客のきめ細かな要求に対応し、売上を伸ばしている。

 

今後、事業規模のさらなる拡大を図るためには「生産能力の増強が不可欠」と判断し、日立化成メキシコに約20億円を投じて建屋、設備などを増設し、自動車用DPの生産能力を年間1000万個に倍増することにしたもの。

 

既に4月から着工しており、2012年8月の完成に向け建設を進めている。生産能力倍増後も複数回の投資を継続し、15年には年間1500万個の自動車用DPの生産を目指す。日立化成グループの自動車用摩擦材料事業は、メキシコのほか、日本、中国、タイ、インドに生産拠点を持ち、欧州でもブレーキシステムメーカーと共同開発を実施するなどグローバルに展開している。