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富山化学、注射薬のバッグ製剤工場が商業生産開始

2015年2月24日 (火)

メディカル富士フイルム傘下の富山化学工業(東京都新宿区)は24日、富山事業所内にペニシリン系注射薬のバッグ製剤の生産を行う新工場(508工場)が完成し、商業生産を開始したと発表した。2013年1月に着工し14年3月に竣工、その後、試験生産を重ねていた。

新工場は、富山化学と富士フイルムのエンジニアリング技術を用いて設計した生産ラインを導入し、ラインの滅菌工程には富山化学独自の高精度な温度制御技術を、検査工程には富士フイルムの高度な画像検査技術などを投入。医薬品査察協定、医薬品査察協同スキーム(PIC/S)で求められる高度な医薬品製造国際基準をクリアしている。

新工場で製造するバッグ製剤は、富士フイルムが長年写真フィルムなどの研究開発で培ってきた、高い有機材料の知見と、優れた製膜技術を応用し、バリア性と透明性を両立させた「超ハイバリア性透明フィルム」を使用している。

これにより、高い防酸化性、防湿性を実現、投薬調製時にバッグ内部を一目で確認することができるため、利便性も向上した。

■新工場の概要
工場名:508工場(鉄骨造4階建て)
所在地:富山県富山市下奥井2-4-1
建築面積:1170.91平方メートル
延床面積:3471.02平方メートル
総工費:35.5億円